【陰陽太極図の息（生き）と回転を生むもの】

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☆

双対多面体　Dual Polyhedron

　側面と頂点の位置を置き換えた関係にある二つの多面体を互いに双対という。自分自身に双対な場合は自己双対となる。稜の位置は変わらない。したがって、互いに双対な多面体の頂点数と側面数は入れかわる。稜数は変わらない。そのため、互いに双対な多面体は類似した関係にある。

　すべての角錐は自己双対、重n角錐とn角柱は互いに双対となる。

　正多面体でいえば、《そ15》のように、正四面体は自己双対、立方体と正八面体、および正十二面体と正二十面体はそれぞれ互いに双対となっていて、それぞれは同じ回転対称性や鏡映対称性をもつうえ、頂点の座ひよや閉めんへの投影図などはよく似ている。

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　その反面、両者には、天と地、男と女、言い換えれば陽と陰ほども違っているところがある。たとえば多面体ドームを、線材を頂点で固定しながら作るにはどの面も3角形にしなければならないが、それを双対なかたちに置き換えて面で作れば5角形や6角形を使うことができる。それに気付いたデンマークの建築家ウェスターは、《そ16》のような、陰と陽が抱き合った中国の太極図を考えている。ケプラーも『世界（宇宙）の調和』の中でも、正多面体を、自己双対の正四面体を独身、互いに双対な立方体と正八面体、ならびに正十二面体と正二○面体、をそれぞれ立方体家と十二面体家の父と母と呼んでいる。

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《多面体百科　宮崎興二著　丸善出版》

☆

菰野の温泉で

夜空をみあげながら寝転んでいると

霞のそらに朧月が浮かんでいた。

じっと月見つめていると

隣に漆黒の月が

双子のように寄り添うのが見える。

霞の雲に映り込んでいるようだ。

漆黒の月は

朧月の周りをくるくると回転していた。

昨夜

多面体百科で『双対』について調べると

あの月と同じ陰陽の太極図が出てきた。

まさに綿棒多面体でやっていることで

綿棒で3角形をつくり

立体をつくってゆくのを陽

5角形や6角形の面をつくり

立体をつくってゆくのを陰として

デンマークの建築家ウェスターが描いたものだ。

菰野の夜空では

朧月の周りで

回転を生むブラックムーンが

互いに呼吸をするように戯れていた。

深淵から叡智を送りだすような深い呼吸。

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↑

https://ikimall.ikimonopal.jp/blog/post-506/

より引用

海月は生息条件が悪化すると

ストロビラとなって

無性期から有性期のエフィラへと変容する。

回転を生み出すのか。

違いや差の息（生き）は回転を生む。

☆

「なにかを生み出す時や創り出す時、そして、答えに至る時、必ず図形が介在するのですよ。図形も数字も、色も方角も、周波数の波です。すべてのものは振動しています。その音を聞き分けることができれば、すべてのものの根底にあるパターンを発見することができるでしょう。それが、宇宙創造の原理へと真っすぐにつながってゆきます」

「ということは、図形も色や方位であらわせるということですか？」と、マヤは半信半疑で尋ねた。

「ええ。そうです。図形はエレメントに還元され、それらは色や方位や季節に変換することができます。

　そして、方位と色を使うと回転が生まれます。なぜ、回転が生まれるかというと、それぞれの組み合わせによって、引きあう色、反発する色、逃げる色、追いかける色があるからです」

「なるほど、アヌビス.....色でたとえるとよくわかりますね。色によっては反発したり、不協和音を発したりする色の組み合わせがあるし。隣同士に置くとフィットする色と不協和音を発する色って、たしかにありますよね.....ターコイズ・ブルーとターコイズ・グリーンは親和力があった」

　マヤはターコイズ・ブルーとターコイズ・グリーンの色彩を思い浮かべ、はるか遠くの海を見ているような目をしていた。

《宇宙の羅針盤上巻　辻麻里子著》

☆☆☆

6:50

大きな雷鳴で目がさめた

夢の中でひたすら粘土を練っていた

田辺誠一が出てきて

六本木ミッドタウンを仲良く歩く

みなとみらいクィーンズスクエアでもある

小麦か米か土か

粘りを出すためにひたすら練っている

月の器を作ろうと思っている

土の緑のよいかほりの夢

土に息（生き）を吹き込む

風のエレメント正八面体

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