Yohkoの“はごろも通信”

宇宙 創造 ライトボディ 性魔術

【その用意ができるまでだれも学ぶことなどできない〜②〜】

【その用意ができるまでだれも学ぶことなどできない〜②〜】

 

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決断にはいろいろな道があります

その結果は思いもよらないものだったりします

人が集まれば選択の道は増え

さらに複雑に影響しあいます

今ある私たちはそうやって繋がってきた命たちです

綿々と続いた命の連鎖の奇跡です

 


陽子

 


☆*・゜゚・*:.。..。.:*・☆・*:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 


そして

その判断は正しかったのだろう

なおかつ

一族はなんとか解決の道はないものかと

熱心に話し合った

 


一つの取り決めを提案するものたちもいた

南の一族をなだめるために

これだけは渡すけれど、それ以上はだめだという

限界を設けてはどうかと

 


しかし、だれ一人

どうやってそんな取り決めを結んだらいいか

思いつく者はいなかった

 


長い目で見守る男さえもーーー

 


また

一族が集めた大地の恵みをすべて

たえず見張っておこうと

そう主張する人たちもいた

 


しかし、だれ一人

鹿や木イチゴを集めたうえ

どうしたら守れるのか、わかる者はいなかった

なぜなら、それには一族の多くが

休みなく警戒にあたり

欲張り一族を寄せつけないようにしなければならなかったから

 


そして、だれもがうなずいた

そんな不寝番や

腹立ちまぎれの防衛など

やりたい者はいないとーーー

 


そんなことをしたら、一族が変質してしまうのは目に見えていて

われわれはそういう変質を望まなかったのだ

 


そこで

一部の人は南の一族に

新手の学びをさせることを口にした

 


「こういう手はどうだろう」

だれかが提案した

「新しく仕留めた鹿に

毒のある木イチゴを

いっぱい詰めて置いておくんだ」

 


「われわれの恵みは油断ならないことを

学んでくれるかもしれない

「自分たちで鹿を仕留めたほうが賢明だと

学んでくれるかもしれないぞ」

 


彼はそういってすわった

一族の驚きはひとかたならぬものだった

毒を加減しようという声があちこちで上がり

だれにもそれに反対する者はなかった

 


最後に

長い目で見守る男が自分の席から立ち上がると

彼の話に耳を傾けようとして

一同水を打ったように静かになった

 


「すでに報告したとおり」

彼は語りはじめた

 


「わが南の兄弟たちも

ゆっくりとだが学ぶ兆しをみせる

 


「すでに報告したとおり

時がたてば、彼らも学びを進めて

われわれのように獲物や作物を集めるようになるだろう

 


「私にはわかるのだ」

彼は続けた

 


「そうしたら、彼らもわれわれの兄弟になる

いまでも兄弟と認めるのにやぶさかではないがな

 


「しかし、私の見るかぎり

それには時間がかかるだろう」

 


彼はそこで一息つき

村の人びとの輪を見渡した

いまやすべての目と

すべての耳が彼に向けられていた

 


「みなの苛立ちはわかる

集めたものの多くが

南への径(こみち)に消えていくのもわかる

学習意欲への見返りとして

私がたずさえていくものさえ

おなじ径に消えていくのだから

 


「みなのなかに、知恵の貯えさえ共有しようという

分かち合いの気持ちがあることもわかる

それはあっぱれだ

 


「しかしまた、過剰な労働に費やされる長い日々や

長い夜も見すごせない

 


「一族が

同じ労力を防衛に費やすことや

分かち合いを忘れた一族になることを

よしとしないのもわかる

 


「そのいっぽう

他の人びとが学びを拒むからといって

一族が

飢えることをよしとしないのもわかる」

 


彼はふたたび間合いをとり

物問いたげな一同の顔を見まわして

さらなる理解を探った

 


「わが兄弟から

毒入りの鹿が提案された

 


「みなの苛立ちはわかる

 


「南の一族が学ぶのに

長い時間がかかるのもわかる

 


「集めたものを

もっと手元に残したいという

みなの要求も理解できる

 


「だが、このことを考えてみてほしい

 


「もし毒のある木イチゴを鹿に詰めたら

具合を悪くさせるだけで死なないという

境目をどうやって引くのだろう?」

 


そして一同の顔をもう一度見まわしたあと

長い目で見守る男は腰をおろした

 


それが

本格的な話し合いの口火を切った

 


一族のなかには

それでも毒入りの鹿を主張する人びとがいたし

いっぽうには

そんな無情な民になり下りたくない人びともいたから

 


かくして

学びの遅さへの苛立ちが

団結堅いこの一族に

大きな分裂を生み出し

村の一部は北へ移動することになった

南の一族が足を伸ばせないほど

遠くへ移れば

それ以上貯えを分かち合う気持ちがないことを

示せるだろうと考えてーーー

 


しかし残る一族は

南の一族が北へ追ってくることは

食い止めようがないと見て

鹿による意思表示を決めた

 


彼らは南への径に

見張りの斥候(せっこう)を立て

鹿と木イチゴを用意して

来襲に備えた

 


そして

斥候からの知らせが入り

鹿と木イチゴが合体して

準備万端ととのうと

一族は村を離れはじめた

鹿以外のすべてをもってーーー

 


そのとき

こうした準備の一部始終を

辛抱強く見守っていた男が

もう一度立ち上がって語った

 


「みなが察するとおり」

彼はいう

 


「私としては

ここを離れて北の村へ行くことも

ただ手をこまねいて

南の一族の飢えにこの村を明け渡すこともできない

 


「みなが察するとおり」

彼は続けた

 


「彼らの学びに対し

いささかの責任がある私としては

彼らがゆっくりと病に冒されることも

突然の死に襲われることも

黙って見すごすわけにいかないのだ

 


「みなが察するとおり」

彼は言葉を結んだ

 


「私はここにとどまり

警告に耳を傾ける者がいれば

この鹿に手をつけないほうがいいと

伝えることにしたい」

 


そして

一族がどんなに説得しても

彼の気持ちは変わらなかった

なににもまして

生命(いのち)と学びの二つを重んずる彼は

たとえ相手が異部族であれ

二つのうちどちらかに終止符を打つことも望まなかったのだ

 


かくして

彼が南の一族に対して示すほど

彼らが彼に対して辛抱強くないかもしれないと

大勢が口々に警告したにもかかわらず

彼は踏みとどまり

立ち去る人びとを見送った

 


そうして

南の一族の到着を

辛抱強く待つのだった

 


さて

ことのしだいはこうだった

 


南の一族は

長い旅路と途中の獲物の少なさから

腹を空かせて到着した

 


そんな彼らを迎えたのは

地面に横たえられた一頭の鹿と

そのかたわらに立つ一人の男のほか

もぬけの空になった村だった

 


だが

その男には見おぼえがあった

 


南の村をたびたび訪れて、なにも求めなかったあの男ーーー

いま、その彼が

鹿と木イチゴの合体の仕掛けを

彼らに向かって説明する

この鹿は

毒入りで置き去られたものだから

 


見かけにだまされて食べれば

具合が悪くなったり、死にかけたりするだろう、と

 


さあ

南の一族は仰天した

 


ある者は

彼が鹿を独り占めするつもりだといい

ある者は

彼の底無しの気前よさを思い起こした

 


また、ある者は

彼が自分の一族のために鹿を守るつもりだといい

ある者は

彼の変わらぬ誠実さを思い起こした

 


しまいには

彼らの一族も

われらの一族が分裂したように

真っ二つに分かれてしまった

 


そうして

一部の人びとはこの鹿を料理して食べたのだ

 


いっぽう、それ以外の人びとは

長い目で見守る男とともに

とまどいと悲しみのないまぜになった気持ちですわり込んだ

 


くだんの鹿が

命がけで食べようという者たちの腹に

おさまっていくのを見ながらーーー

 


そして

長い目で見守る男はすわり込んだ者たちと

手元のわずかな食料を分かち合うのだった

 


かくして

その夜

多くの叫びがおこった

 


急激に食べた者は

急激な死を迎え

もしやの結果を恐れて少ししか食べなかった者は

苦しみに地面をのたうちまわった

 


そして、長い目で見守る男の目から

こういう事態の可能性を読み取った者たちは

病人の介抱と死者の埋葬にあたった

 


なぜなら

そんな仕事をこなす元気があったのは

鹿の肉を食べなかった者だけだったから

 


そのなかで

長い目で見守る男は涙を流した

 


わが一族の気短さに泣き

南の一族の学習意欲のなさに泣いたのだ

 


「彼らは愚かさに

大きな代償を払った」

彼はそう指摘した

 


そして

それにはだれもがうなずいたのだった

 


 


父の声がやみ、父の辛抱強い注視のもとで、

私はあれこれと思いをめぐらせました。

 


「わかったわ、父さん」最後に私が口を開きました。

「学ぶことを拒むと、自分のことも、

自分が理解できることも、ひどく制限してしまうのね。

 


「それに、一人ひとりの声に耳を傾けないと、

自分自身の学びも制限してしまうことになる。

 


「長い目で見守る男が、どんあふうに学びを待つのかもわかるわ。

父さんが私を待ってくれるのと同じでしょ。

「でも、父さんは私の学びの鈍(のろ)さに

涙を流したりしたことはないけど」

 


「彼はなにか別のことで泣いているような気がするがな」

父は答えました。

「自分自身の愚かさと理解の足らなさ、

大地に横たわったまま動かなくなった者たちに、

じゅうぶん学ばせてあげられなかったことーーー。

 


「それからこれも考えてごらん」父はいいます。

「もしも彼が警告しなかったらどうなっただろう?」

 


 私の目の前に、村の輪がありありと浮かびました。

ただ一人を残して、一族はもうそこにいません。

 地面に置かれた鹿が見え、長い目で見守る男の言葉が聞こえました。

 焚火をおこす人もいれば、ただ見ているだけの人もいます。

ある者は空腹にまかせて肉にかぶりつき、

ある者はためらいがちに食べました。

 長い目で見守る男といっしょにすわっている人たちを見ると、

彼らはなにも食べないのがわかりました。そうか・・・

 


「その人たちは食べなかったんだわ」

私は驚きに目を丸くして父に説明しました。

 


「ということはつまり・・・?」父が問い返します。

 


「ということはつまり、そのせいで、

具合が悪くなる人より死んだ人のほうが多かったのよ!

彼の警告がたくさんの人の命を奪ってしまったの!

もしか南の一族が全員で毒入りの鹿を食べていたら、

だれも死ななかったかもしれないのに。

 


「長い目で見守る男は、それがわかってたのね。

だから涙を流したんだわ!

彼の警告は大きな学びをもたらしたけど、

耳をかさなかった人たちが払わされる代償も大きかった」

 


「長い目で見守る男にとっては、

それが一番の痛手だったんだな」父はうなずきました。

「状況はよく理解していたし、

耳をかさない人たちが払う代償が

どのくらいかもわかっていたはずだからーーー。

 


「彼はそこから多くを学んだ」

 


私の目に理解の光を求めて、

父の目は私たち二人の輪の中央へもどりました。

 


そして、ふたたび歌がはじまったのです。

 


〈つづく・・・〉

 

 

 

《『知恵の三つ編み』アメリカ先住民「学びの物語」 ポーラ・アンダーウッド著 星川淳 訳 徳間書店 より》

 

 

 

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五感を使い第六感、第七感によって

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参加するごとにエーテル的心身を鍛え

エーテル大地に生きる力となる

調和のとれた『霊的能力』を伸ばしてゆきます。

『夢見』の力で創造したものから

シンクロニシティ共時性)を見出す方法を身につける

個々のレベルに合わせたセッション的アートクラスです。

瞑想・ライトボディ活性化のワークや

神智学に通ずる生命の樹などの幾何学的な要素

性魔術の秘儀の要素も取り入れ

毎回自由創作していただきます。

 

 

 

*2月はリクエストによるイヤーコーニング伝授講座を

予定しております。

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*ちきゅうといのちのREコネクション☆

《EARTH TRIBES〜feat.SOUND GALAXY CRYSTAL BOWL・ SOUL SOUND LYLE・海の子ポーのいのちのうた》

8月の屋久島瞑想リトリートで

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2020年2月13日(木)16:00〜21:00

途中参加・途中退場・お子様大歓迎

会場 神奈川県横須賀市 立石公園近隣 

(詳細はお申し込み後にお知らせいたします)

参加費 5,000円(幼児〜小学生無料・中学生3,000円・高校生4,000円)

(お弁当ご予約の方は別途お弁当代)

 

 

 

 


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真弓 陽子 Yohko Mayumi

 

 

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1994年  手術室看護

1999年より訪問看護に従事

三児の母

2014年瞑想を始め

スピリチュアルな世界に興味を持つ

『神聖幾何学』や

『イシスの性魔術』等の

ヒーリングツールを用いて

癒しと目に見えない世界について

人々に伝えています